外間守善 沖縄の歴史と文化 メモ
(沖縄の芸能をまとめて)
まず、神々の呪縛のなかにあった古代祭祀の中に、生産を意味する模倣儀礼などを含んだ芸能のきざしがあらわれ、そこから、すこやかな村人たちによる神歓待の民俗芸能が生まれ、それを基盤にして高度に洗練された宮廷芸能が生まれるという発展的段階があったように思われる。しかも、その祭祀芸能、民俗芸能、宮廷芸能の三様が同時代に共存し、現代にまで生き続けていると言うこともまた沖縄における伝統芸能の特徴である。
沖縄の芸能を口承文芸とも関わらせながら分類すると次のようになる。
祭祀芸能・・・シヌグ、ウンジャミ、イザイホー、ウヤガン、ユークイ、アカマタ、クロマタ等
民俗芸能・・・エイサー、ウスデーク、クイチャー、タナドゥイ、巻踊り、アンガマ、京太郎(チョンダラー)等
古典芸能・・・古典音楽、古典舞踊、古典劇(明治に生まれた雑踊りや歌劇などは準古典として扱う)